今回の記事は新人向けの記事になります。
新卒の新入社員や他業種からの中途社員からよく聞く言葉があります。
「フィッティングが良くわからん!!」
そういう方に限り、難しく考えていることがあります。
「私も絶対に正しいのはこれだ!!!」という正解はわかりません。
唯一、わかっていることは被験者の顔をよく観察してイメージすることです。
そうしなければ、どこまで直していいのかゴールが見えません。
新人の方は早くフレームを直したがります。
被検者の鼻の形や左右の耳の高さ、顔幅などを聞いてもわからないと答えが返ってきます。
フィッティングが得意な方でも鼻の形や、左右の耳の高さ、顔幅などが分からなければ直すことができません。
それは、ゴールが分からないからです。
直し方は分かっていても完成形が分からないと直しようがありません。
被検者の顔をよく観察することがフィッティングが上手くなる近道なのです。
これから、フィッティングを勉強する方はまず観察力を磨いて下さい。
フィッティングの心構え
ここでの心構えは実際にフレームを型直しする前の段階のことを指します。
この段階がフィッティングをする上で重要だと思っています。
この心構えを「観察する」「顔の形をトレースする」「ゴールをイメージする」の3つに分けて見ていきましょう
観察する
まずは被験者の顔全体をくまなく観察します。
この観察は大事てす。
左右の耳の高さが違うのを見落としてフィッティングするとメガネが傾いてかかってしまいます。
パッドの調整も鼻の形を把握していないとパッド全体でメガネを支えることができず、痛みへと繋がります。
観察力が少ないとどのようにフィッティングするのかということがわかりません。
新人の方が、つまずくのは観察力が足りないことが多いです。
しかし、最初はどこを観察すれば良いのかが分かりません。
最低限確認するポイントがありますので参考にしてみて下さい。
観察するポイント
被検者の顔の形をトレースする
「顔の形をトレースするとはどういうこと?」と思われるかもしれません。
自分の頭の中で立体的に被検者の顔の凹凸やカーブを思い浮かべることです。
これをするためには、被検者にメガネを掛けてもらいテンプルに沿って指でなぞっていきます。
なぞる方向はフロントから先セル方向です。
親指を顔とテンプルの間に入れてなぞっていきます。
この時注目するのが顔とテンプルの隙間と、顔の凹凸や形です。
顔とテンプルの隙間
最低限この3つが抑えられていればフィッティングは上手くいくと思います。
こめかみと側頭部にテンプルが接触していると痛みに繋がります。
先セル部分もテンプルが強くあたるとやはり痛みに繋がります。
顔の凹凸や形
顔は左右対称の人は少ないです。
顔幅もそうです。
耳の後ろは意外と凹んでいる方もいらっしゃいます。
どの程度の凹みなのか、それとも隆起しているのか確認しておきましょう。
ゴールをイメージする
顔のパーツの配置や形が理解できたらフレームをどのように調整したら完成形になるかをイメージします。
- テンプル幅を顔幅に合わせる(頂間距離も)
- パッド全体を鼻に当てる
- 左右の耳の高さに合わせ傾斜を修正する
- 先セルの曲げ位置、曲げ角、添わせ
を合わせる
1~4を頭の中で想像します。
実際にフレームを直す前にどこを動かしてどのように合わせていくのかを考えます。
適当に直していくと訳が分からなくなります。
まずは順序立ててイメージすることが重要です。
フィッティングの心構えのまとめ
まずは、よく観察することです。
観察しないと始まりません。
観察して初めてゴールが見えてくるのです。
まず型直しをする前にご自分の頭の中で整理して順序立ててフィッティングをしていきましょう。