おはようございます!
たそがれです!
他業種の中途採用の方が必ず言う言葉があります。
それは、「メガネ屋はもっと楽な仕事だと思いました……」
私の知人も同じような事を言っていました。
「メガネ屋の店員はメガネを拭いているだけだよね?」
「そんな訳あるかい!」と私は憤慨しましたが。
一般的には楽そうな仕事として認識されているようです。
そこで、今回はメガネ屋の仕事を紹介してみます。
視力測定
メガネの度数を確認するために視力や眼の度数を確認します。
この視力測定がものすごく難しいです。近視、遠視、乱視、老視、斜位、輻輳、調節、両眼視、立体視などを考慮してメガネを作製しなければならないからです。
単に、視力が1.0見えるメガネが正しいとは言えず、1.0見えていても輻輳に問題があれば疲れやすいメガネになります。
さらに、測定時間がかかればお客様の負担にもなりますし、お客様の大切なお時間も奪ってしまいます。
短時間で快適なメガネを作るのはとても難しいです。
そして、測定項目は21項目(オプトメトリー検査)ありますので、必要な項目を短時間で選択して測定しなければなりません。
一人前になるのには10年かかると先輩に言われたときは心が折れそうになりました……
販売
お客様の理想にあったフレームとレンズを選びます。
似合うメガネが欲しいお客様には、大きさ、色、形、髪型を考慮してお客様のイメージに近いフレームを選びます
丈夫なメガネが欲しいお客さまには、フレームの材質、構造、表面処理などを考慮して丈夫なフレームを選んでいきます。
レンズに関しては、レンズの種類、特徴、設計、メーカーの違い、コーティングなどを考慮してお客様の眼の特徴に合わせて選んでいきます。
ですので、デザインの知識や光学知識、カラーの知識など様々な知識が必要になります。
調整
メガネのかけ心地を調整します。
何を調整しているかというと鼻の当たり具合や耳の当たり具合、メガネの開き幅を調整しています。
0.1mm変えただけでもかなりかけ心地は変わってきますので調整はシビアです。
この調整に必要な技術は、お客様の顔の形にメガネを合わせることが出来るかです。
工具を使い金属を曲げる技術、フレームを温めて曲げる技術、顔の形をよく観察する観察力が必要です。
私は、眼鏡店に10年以上勤めていますが、未だに調整を完璧にできるという店員にあったことがありません。
加工
メガネのレンズをフレームに入れる作業です。
今は、加工機が優秀なためほぼ機械が削ってくれます。
ただし、最後の細かな調整ができないため人の手が必要です。
細かな調整とは、レンズの大きさです。
レンズがフレームに対して少しでも大きいとレンズに負担がかかりレンズにクラック(ひび割れ)が入ってしまい、お客様にご迷惑が掛かってしまいます。
最後の調整は、加工機に頼らず手で削り適正な大きさにしていきます。
その他
お客様に見えないところで、売上目標、シフト作成などの事務処理や在庫管理、VMDなどをしています。
まとめ
かなり、大雑把にご紹介しましたが、メガネ屋の店員は様々な知識と技術を必要とします。
技術が定着するには5年以上かかると思います。
スキルの習得には長い時間がかかりますが、技術が定着するとものすごくやりがいのある仕事です。
お客様から直接感謝されますし、眼科と連携してお客様のメガネ作りのお手伝いをすることもあります。
この仕事に出会えて良かったです!
では、本日はここまでです!
良い一日を~!