メガネのレンズの種類はたくさんあります。
- 遠用
- 近用
- 遠近両
- アシスト(サポート) レンズ
- 中近
- 近々(近用ワイド)
それぞれ、得意な距離が決まっています。
その得意な距離以外で使ってしまうと見づらくなります。
得意な距離を知ることで自分の必要とするレンズが分かります。
今回は遠用レンズの得意な距離に焦点を当てて見ましょう。
遠用レンズとは?
そもそも遠用レンズとはどういう意味でしょうか?
遠用レンズとは、5m離れた遠方に焦点があり、遠くにしか焦点が合わないレンズです。
つまり、近くは全く見えないレンズです。
遠くが見えない近視の方がするメガネのイメージがあるため「近視のメガネ」と世間では言われることもあります。
眼鏡業界では近視のメガネとは言わず遠用メガネと呼ばれています。
遠用レンズでは近くは見えない?
遠用レンズでは遠くが見えても近くが見えないと先ほど述べました。
「いやいや、今もこの記事を遠用メガネで見てますよ」という声も聞こえてくると思います。
遠用メガネで見えるのは、自分自身の力でピントを合わせているから見えるのです。
専門用語でこれを調節力といいます。
調節力は、遠くにある焦点を目の力を使って近くへ引き寄せます。
逆に近くにある焦点を遠くへ伸ばすことはできません。
調節力がたくさんある時は遠用レンズでも苦にならずに焦点を引き寄せて近くを見ることができます。
この調節力は20才ぐらいがピークです。
20才を超えて30才、40才へと年齢を重ねるにつれて調節力は衰えていきます。
40才くらいで焦点を引き寄せることが苦手になってきて、近くが見にくくなってきたり、疲れやすくなってきます。
これが一般的にいう老眼です。
60才や70才の方はほとんど調節力はないので遠用メガネをかけたまま近くを見るとぼやけてしまうのです。
つまり、若い方は遠用レンズでも近くが見えるのであまり深く考えなくても大丈夫です。
ただし、視機能低下が起こった時などは遠近両用などがおすすめされるケースもあります。
40才以上であれば近くを作業するときには不向きになりますので、別のレンズに変えると快適に作業できるでしょう。
遠用レンズが得意なシーン
遠用レンズが得意なシーンはずばり遠くを見る作業です。
映画鑑賞やスポーツ観戦、車の運転などです。
遠くしか見ないのであれば一番歪みが少なく鮮明に見えます。
ただし、車の運転ではカーナビも見るのであれば遠近両用がおすすめです。
遠用レンズのまとめ
- 遠用レンズは遠くしか見えない
- 遠用レンズで近くが見えるのは調節力(ピントを合わせる力)があるから見える
- 遠くしか見ないのであれば遠用レンズがおすすめ!