白内障手術を失敗しないために

メガネ

私は、白内障手術を1年ほど前にしました。

それだけ聞かれると私は60代、70代のイメージを持たれるかもしれません。

しかし、私は36才です。

外傷性の白内障との診断でした。

3年前の交通事故が原因かもしれないと先生に言われました。

矯正視力が0.6でしたので、手術を勧められました。

ある程度は予測していましたが、直に先生の口から告げられるとショックでした。

もしかしたら、違うかもという淡い期待を抱いていました(笑)

眼鏡店でも、お客様から白内障手術のことをよく聞かれます。

やはり、不安なのでしょう。

私も不安でした。

少しでも、不安が和らげればと思い書き記しておきます。

白内障手術で大事なことは?

私が手術を受けて大事なことと感じたのは以下の3つです。

  • 眼内レンズの焦点距離
  • 先生と良好なコミュニケションを取れる
  • 質問することをあらかじめ用意しておく

眼内レンズの焦点距離は大事

白内障と診断され手術する方向になると決めることがいくつかあります。

  1. 日帰り手術か?入院手術か?
  2. 両目同時に手術するか?
  3. 眼内レンズの種類は何にするか?
  4. 焦点距離を遠方~近方のどこであわせるか?

1~3は目の状態によってそれぞれ異なりますので、先生とよく相談して下さい。

4の焦点距離をどこで合わせるかが非常に重要です。

合わせる焦点距離を間違えると生活しづらくなってしまいます。

基本的には白内障手術前と同じようなメガネの使い方が使いやすいです。

遠く(映画鑑賞など)を見る時しかメガネを使わないのならば眼内レンズは近くに合わせます。

近く(パソコンなど)しかメガネを使わないのならば、眼内レンズは遠くに合わせます。

もう少し詳しく見ていきましょう!

眼内レンズの焦点を遠くに合わせる

眼内レンズの焦点を遠くに合わせると裸眼で遠くが見えます。

近くは裸眼ではボヤけるのでメガネが必要になります。

メリット

  • 裸眼で遠くが見える
  • メガネを常時掛けなくても良い
  • メガネを掛ける時間が少ないので鼻にパッドの跡がつきにくい

デメリット

  • 近くは裸眼では見えない
  • 近くを見る時にはメガネが必要になる
  • 強度乱視がある場合は、常時メガネを掛ける必要になる

眼内レンズの焦点を近くに合わせる

眼内レンズの焦点を近くに合わせると裸眼で近くが見えます。

遠くは裸眼ではボヤけることになるので、メガネが必要になります。

メリット

  • メガネを外せば近くが見える
  • 近くを見ることが多い人はメガネなしで見ることができる
  • 眼内レンズの焦点距離を20㎝~30㎝に合わせれば布団の中で裸眼で見ることができる。

デメリット

  • 車の運転など遠くを見るときはメガネが必要になる。
  • メガネをかけたまま見たいときは遠近両用レンズが必要になる。
  • 外出時にはメガネが必要になる。

良好なコミュニケーションが大事

眼科の先生と患者さんとのコミュニケーションの良さも重要になります。

「どういうこと?」と思うかもしれません。

眼鏡店にいると手術前の患者の方が相談に来られることがあります。

例えば…

  • 「白内障の手術の内容がよくわからなくて不安です。」
  • 「眼内レンズの焦点距離はどこに合わせたらいいの?」
  • 日帰り手術が良い?それとも入院の方が良い?

これらのことは本来眼科の先生と話し合う内容です。なぜなら、一人一人の目の症状が違うためです。

その方のベストな答えは違います。

ご自分の思うことを先生に質問が出来るかがポイントです。

また、気を使いすぎるのも良くないです。

例えば…

  • 先生が忙しそう
  • こんなこと聞いてはダメだ
  • こんなこと聞くのは恥ずかしい
  • 聞くと嫌な顔されるかも

このように思って質問が出来ない方が多い気がします。

それは間違いです。

眼科の先生は、患者の方の目を良くしようとしています。

疑問を持って質問できず手術が終わってから、話が違う、手術をしてもメガネが必要じゃないかと言ってもどうすることもできません。

質問できなかったために一生後悔することになるかもしれません。

そうならないためにも、わからないことや疑問を持ったらすぐに眼科へ相談して下さい。

質問することをあらかじめ用意しておく

眼科で手術が決まると日程や手術内容がどんどん決まっています。

白内障と診断されて頭が動揺しているところに判断しなければならないことが次々と起こります。

冷静に考えることができなくなりますので、何がわからないのかがわからなくなります。

今はネットで調べれば情報が得られる時代です。

あらかじめ、想定される質問を準備した方が納得のいく手術となると思います。

例をいくつか上げておきます。参考になさって下さい。

  • 日帰りなのか入院手術なのか?
  • 片目なのか両目手術するのか?
  • 両目手術する場合は、両目同時に手術するのか?間隔を空けて手術をするのか?
  • 手術後の通院日と日数(特に日帰り手術)
  • 眼内レンズの焦点距離はどこに合わせるのか

「白内障手術を失敗しないために」のまとめ

  • 眼内レンズの焦点距離
  • 先生と良好なコミュニケションを取れる
  • 質問することをあらかじめ用意しておく

私が手術したときは疑問がなくなるまで先生に質問しました。

もしかしたら、先生は困惑したかもしれませんが(笑)

その結果、満足する結果になりました。

自分が想像するよりも先生は丁寧に教えてくださいました。

安心感や信頼感も生まれ、自分の気持ちを落ち着かせて手術に望むことができました。

皆様も納得できる手術にするためにも試されてはいかがでしょうか?

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