黄斑前膜+白内障手術|眼内レンズの焦点距離の決め方【体験談#22】

オプトメトリー

黄斑前膜+白内障手術の体験談の記事はコチラにまとめてあります。

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人間の目は非常に優れたオートフォーカス機能を持っています。今、販売されているハイエンドモデルのカメラよりも非常に優れた能力があります。

見たいところにボヤけを感じることなく瞬時にピントが合いクリアな視界を得られます。

しかし、老化や病気、手術などでこの機能が低下してしまいます。

手術をするとオートフォーカス機能はなくなってしまいます。

眼の病気では白内障の手術です。白内障手術をすると人工的なレンズを眼の中に入れます。

よく選ばれる人工レンズは単焦点レンズですが、どこか1点しか焦点が合いません。

例えば、本を裸眼でよく見えるように近くに焦点を合わせたら運転するときは遠くがボヤけて運転ができないです。

そのため、運転をするときはメガネが必要になります。

これが、単焦点の眼内レンズの見え方です。

なので、手術をする場合、どこに焦点を合わせるのか迷うのです。

今回は、焦点距離をどのようにして決めるのか私の体験談も交えながら解説していきます。

焦点距離の決め方

焦点距離を決めるための3要素をまずお話ししていきます。

  • よく見る所・よく見たい所はどこか?
  • 手術前後の生活スタイルをなるべく変えない
  • 手術前の見え方に関してストレスを感じていていることは何か?

この3つの事を抑えておけば眼内レンズの焦点距離の選択で失敗しにくいかと思います。

よく見る所・よく見たい所はどこか?

手術前の生活では、どこをよく見ますか?

自分がよく見ているところを常に意識している方は少ないと思います。

もちろん、仕事と休日でもよく見ているところは違うと思います。仕事はどこか?休日はどこか?という風に別々で考えてみて下さい。

私の場合、メガネの仕事をしています。室内での仕事なので30cmから3mの距離の範囲を見ます。この中でよく見るのは30cmの距離です。この距離は、メガネの加工、調整、検査、カルテ記入と行う作業が多いです。

私の場合、見たい距離も30cmです。加工、調整、検査がメインの仕事なのでこの作業が重要です。

つまり、仕事の時によく見る距離は30cmで、私の見たい距離も同じ30cmということです。

仕事のときの眼内レンズの焦点は30cmにすれば問題なさそうです。

ては、休日の時も同じように考えてみましょう。

休日は、自宅で過ごすことが多いです。見る距離は、30cmから3mの距離です。パソコン作業をよくするので、よく見る距離は、60cmの距離です。

しかし、私の見たい距離は、20cmです。

20cmとは、スマホの距離です。私は、就寝前のスマホが好きでやめられません。寝る前のスマホは良くないですが、至福の時間です。これを、ちょうど良い距離で見たいのです。就寝前の私は強度近視であったため、裸眼でスマホを見ようとすると目の前10cm程度のところで見ることになります。近すぎて画面全体を見ることもできませんし、操作もやりにくかったです。

手術をするのならば、もう少し離したところで見たいです。

ということで、休日のよく見る距離は、60cmです。

見たい距離は、20cmであり、よく見る距離と見たい距離が異なります。

よく見る距離と見たい距離が違う場合は、どちらを重視するかを考える必要があります。

生活の質が上がる方はどちらかということです。人によりどこを重視するかは異なります。

私は、就寝前に裸眼でスマホを快適に見たいのが憧れでしたのでスマホの方が優先度は高いです。

パソコンは、メガネをかけて見れば問題ありません。

休日の場合は、眼内レンズの焦点距離を20cmにすれば快適な生活を送れるはずです。

しかし、ここでも問題が生じます。仕事の日と休日では見たい焦点距離が異なります。

眼内レンズは、どちらか一方の距離にしか合わすことができません。最終的にどっちの距離にするかを決めなければなりません。

私は、休日よりも仕事の方を優先したいのと、焦点距離がずれたときのことを考えました。

焦点距離は、希望した距離ぴったりと合わないです。多少ズレます。仮に20cmの距離に合わせた場合、30cmの方にズレても問題ありませんが10cmの方に短くズレた場合は、困ります。30cmに合わせた場合は、40cmの方に長くなってもあまり困らないですし、短くなっても全く困りません。

30cmに合わせた方がリスクが少ないです。

最終的に私は、30cmの焦点距離に合わせました。

実際は、40~50cm程度にピントが合っていますがあまり不満はありませんので結果的に良かったです。

手術前後の生活スタイルをなるべく変えない

手術をする前の生活の中でメガネをどのくらい使っているかということも重要です。

基本的には、術後も今の生活スタイルを変えない方が失敗しにくいです。

起きている時にメガネをかけっぱなし(常用)であれば、術後もかけっぱなしの方が良いです。

但し、現状で満足しているというのが前提になります。

メガネを常用しているが、かける時間を減らしたいということであれば変えてもいいと思います。

しかし、今の生活スタイルを変える場合には注意が必要です。思わぬ誤算があるからです。

多くの場合は、遠くに焦点距離を合わせる場合が多いです。

近くや中間が見えないのでその距離を見る場合は、メガネをかける必要があります。

つまり、掛け外しが必要になります。

これが意外と面倒だったりします。

常用している方はかけたり外したりする習慣がないため動作が面倒と感じますし、外したメガネをどこに置いておくか?という物理的な問題にも悩まされます。

自宅ならいいですが、出先では、外したメガネは困ってしまいます。

かと言って、遠近両用にして掛かえる頻度を減らそうとしても結局、メガネを掛け続けることになってしまいます。

このように見え方の環境を変えると思ってもみなかったことが起きてしまい、手術前の状態の方がマシだったということもあり得ます。

今の生活スタイルを変化させるときは注意しましょう。

手術前の見え方に関してストレスを感じていていることは何か?

先程のお話しで見たい距離が分からないという方は、逆の発想をしてみて下さい。

「裸眼の状態で見えなくて困っていること、ストレスを感じていることは何でしょうか?」

例えば、裸眼ではボヤけてしまってお風呂や温泉に入れないことやスマホが見えないなどがあります。

別に見えなくても困らないということであれば、そのままの焦点距離で変えずに作れば良いです。お風呂が見にくいというこであれば中間度数~遠用度数の焦点距離にすれば解消されます。

スマホが見にくいのであれば、スマホが見える距離に合わせれば解決されます。

メガネで乱視を補正しようが乱視を補正しようが、裸眼の状態が人間にとって一番楽な状態です。メガネに慣れていると言ってもメガネなしの開放感に勝るものはないです。

裸眼の状態で見にくいと感じるところがあなたの見たいところに繋がります。

まとめ

今回は、眼内レンズの焦点距離を決めるための考え方をお話ししました。

まず、「よく見る所・よく見たい所はどこか?」

裸眼でよく見たい所に焦点を合わせると生活がしやすくなります。よく見たい所は、よく見るところでもあります。自分のよく見るところを探すことが重要です。

次に、「手術前後の生活スタイルをなるべく変えない」ことです。メガネを常用している方であれば、術後もメガネを常用する生活をすれば生活習慣は今まで通り過ごせます。近くを見るときだけにメガネをかけるという生活スタイルにしてしまうと今までしなかったメガネの掛け外しという動作が発生します。近くを見るたびにかけ外しの動作が煩わしいと感じるかもしれません。また、外したメガネをどうするのか?ということも考える必要があります。マイナス面をカバーできるのであれば生活スタイルの変更は価値があるかと思います。

最後に「手術前の見え方に関してストレスを感じていていることは何か?」

見たい距離が分からないという方は、裸眼で見にくいところやストレスを感じていることを探して見て下さい。裸眼で見にくいことが、あなたの見たいところでもあるのです。

焦点距離の決め方は、人それぞれですが、メリットやデメリットも考えて慎重に決めていきましょう!

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