黄斑前膜+白内障手術|眼内レンズの焦点距離はどこにあわせるか?【体験談#17】

オプトメトリー

前回の記事の続きです。(この記事からでもお話は分かりますので、このままご覧ください)

黄斑前膜+白内障手術の体験談の記事はコチラにまとめてあります。

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白内障手術をするときに水晶体を取り除き人工のレンズに置き換えます。手術をする前にこの眼内レンズの焦点距離を決める必要があります。以前の記事でも書いたようにいきなり焦点距離をその場で決めるには突然すぎてどのように決めたらいいのかわからないと思います。

失敗が少ない焦点距離の考え方は、今と視生活を変えないことだと思います。

視生活とは、視覚と日々の活動が関連した生活のことをさした造語です。

視生活は、日常生活の全般を指します。掃除や食事、テレビを見たり、料理をしたり、買い物をしたり、運転をしたりなど、見えていないと活動が出来ないことを指しています。

視生活を変えないということはどうことなのかというと掃除で例えるのなら
今までは掃除するときはメガネなしでしていたのをメガネを掛けて掃除をするようになったら
視生活が変わることを意味します。

テレビでは、24インチから50インチへ買い替えた場合も視生活が変わります。

なぜなら、画面が大きくなることにより見える距離が変わるからです。24インチでは近づかないと見えなかったのに50インチでは遠くても見えることになり活動が変わってきますのでこれも視生活が変わったと言えるでしょう。

よくある失敗は、メガネを普段かけている方が、メガネ無しで遠くを見ることに憧れて焦点距離を遠くにすることです。

遠くを見ているときは、メガネなしで過ごすことができますが、スマホを見たり、パソコンをしたり、ご飯を食べたりすると途端に見えなくなってしまいます。

結局、見えないのでメガネをかけることになり何のためにメガネ無しの生活にしたのか分からなくなってしまいます。

そう、今の視生活を変えてしまうとメリットは気づきやすいのてすが、デメリットには気づきにくいのです。メリットばかり目に行きがちですが、デメリットの大きさも把握して置かなければこんなはずではなかったと後悔してしまうのです。

もちろん、視生活を必ず変えてはいけないというわけではありません。現状に不満がある場合は、変えた方が利便性が向上することもありますし、幸福感も上がる場合もあります。

ポイントは、メリットとデメリットを比較したときにメリットの方が大きいのかということです。

私の場合は、視生活を変えない方がメリットが大きかったので焦点距離を近くに決めました。
私は、仕事柄、近くを見る機会が多く、メガネを掛けることに慣れていたこともあり焦点距離を近くの30cmに合わせました。30cmのところを見る時にはメガネなしで見る事ができますが、それ以外は見づらいのでメガネが必要です。そのため、メガネは常にかけっぱなしです。メガネは、中近や遠近を使い分けています。
ここで、メガネをかけるのなら眼内レンズの焦点距離を遠くにして近くを見るときだけメガネをかければメガネをかける時間を減らせて負担が少なくなるのではないかと思う方もいらっしゃると思います。
私が、なぜ、焦点距離を近くにしたのかをお話していきます!

近くに見たいものが集中している!

私の生活は、近くを見ることが多いです。日常生活では、スマホ、タブレット、パソコンをよく見ます。仕事では、メガネの加工、調整、伝票処理などをよくします。自分の生活の中でこれらが私の中では、とても重要でストレスなく見たいと思っています。とくに、寝る前に布団の中で見るスマホは格別です。

このように、私の生活は見たいものが近くに集中しているのです。

近くを見る時間が長い

私の場合は、近くが見たいものが集中していましたが、見る時間も多いです。これは、日常生活の方がよく当てはまります。

自宅でスマホやタブレットを見るときは、裸眼で見ることが多いです。スマホやタブレットだと1、2時間はやっぱり見てしまいます。仕事ではないので、リラックスして見たいですからどんな姿勢でも見たいわけです。

メガネを使ったことがある方はご存知かと思いますが、寝転ぶとメガネがズレたり、圧迫されて顔が痛かったりします。

メガネを使わずに裸眼で見ることができれば、好きな姿勢で見ることができます。自分のリラックスタイムの質が上がるというわけです。

メガネをかけていないと不安!

メガネをかけ続けている方にしか分からないかと思いますが、メガネをかけていないと不安で不安でしょうがないです。

メガネをかけていない方からすると理解し難いかもしれません。

メガネをずっとかけているとメガネに守られている感覚になり目の前にレンズがあるだけで安心感があるのです。

急にレンズがなくなると目の前に何もなくなり晒されている感じになります。

ですので、見える見えないに関係なくメガネをかけていたいのです。

まとめ

今回は私の焦点距離に対する考え方についてお話ししました。

焦点距離は、遠くがよい、近くが良いという絶対的な決まった答えはありません。個人の視生活により正解が異なるからです。

私の場合は、

  • 見たい物が近くに集中していた
  • 近くを見る時間が長い
  • メガネを掛けていないと不安

という要素が強かった為、近くに合わせることが正解でした。

失敗しにくい焦点距離の決め方は、メリットとデメリットの比較検討をすることです。今の視生活をガラリと変えたときデメリットの方が大きければ変えない方が良い思います。今の視生活は、メリットもデメリットも想像がしやすいですので大きな失敗はありません。ただ、今の視生活に不満が多い場合は、焦点距離を今の眼の状態と変えたほうが成功しやすいと思います。

自分一人では中々難しいとお思いの方は、眼鏡店に相談してみて下さい。見え方については、眼鏡店の得意分野です。きっと、良いアドバイスを受けられるかと思います。

<次回へ続く>

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