前回の記事の続きです。(この記事からでもお話は分かりますので、このままご覧ください)
黄斑前膜+白内障手術の体験談の記事はコチラにまとめてあります。
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白いもやの正体
前回の記事で書いたように手術1か月後くらいから左目の見え方が白いもやがかかっているようになってきました。
最初は、目ヤニか何かと思っていましたが、だんだんと視界全体が白くなってきました。
手術してから2か月目の診察では、左目にかすかな濁りがあると言われました。先生曰く、左右の目の透明度をよ-く見比べると濁りがあるということでした。
まだ、手術する段階の白さではないということでした。
手術してから3か月経つと白いもやが際立ってきました。左目の最高視力も0.7と出にくくなってきました。手術後の視力は1.5見えていたのでそれに比べるとかなり視力低下していました。
ぶっちゃけいえば、手術前と視力は変わりません。白内障手術前の視力戻っているではありませんか⁉
両目で見ても白っぽさを感じるようになり見づらくなりました。
急いで受診すると、白内障といわれ、また手術することになりました。
そう、私は、白内障に2回なってしまったのです。
この2回目の白内障のことを後発白内障と呼びます
実は、白内障は2回なることもあるのです!
知らなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ただし、必ずしも2回というわけではありません。
2回なる方もいらっしゃればならない方もいらっしゃいます。
私が、後発白内障になった主な原因は、年齢ではないかと眼科の先生はおっしゃっていました。
このことを詳しく解説する前に白内障手術と後発白内障についてまず解説します。
白内障手術と後発白内障
白内障とは目の中にある水晶体が白く濁る病気のことです。白く濁る原因は色々あります。主な原因は、紫外線や外傷性、アトピー性など色々あります。
手術の方法は、角膜に小さな穴をあけて水晶体を取り除き、人工レンズ(眼内レンズ)を入れます。つまり、白内障手術とは、人工レンズを挿入する手術なのです。




白内障手術で水晶体を取り除くと言いましたが、実は全て取り除かれるわけではありません。水晶体は水晶体嚢という袋に包まれています。この水晶体嚢の全面部分である前嚢のみを取り除き人工レンズを挿入します。したがって、後嚢部分は残ります。
術後しばらく経つと水晶体嚢に残っている細胞が増殖し始めます。この増殖により水晶体の後嚢部分が白く濁ります。

これが後発白内障と呼ばれ、白内障と同じように白く濁って見えます。
後発白内障と年齢の関係とは?
後発白内障の原因は、水晶体嚢の細胞増殖によるものだとわかりました。
細胞増殖は年齢が若ければ若いほど活発です。私は、30代で白内障になりましたので、まだまだ細胞は元気です。そのため、発生リスクも大きかったようです。
年齢が若いほど、細胞が活発な方は、後発白内障の発生率は高いと言えるので心の準備をしておいた方が良いかもしれません。

後発白内障の手術
後発白内障になって視力低下により生活が困難になってきましたら手術となるようです。
私の場合は白内障手術後3か月程度で手術となりました。自覚症状は術後1か月程度からでしたが、自覚してから症状が悪化するまですごく早かったように感じました。
術後2か月目になるかぐらいの時期には両目で見たときに違和感がありました。光が分散するのです。ただでさえ、人工レンズによる光の分散(詳細はコチラの記事)があるのに、さらに後発白内障で分散して見づらく感じていました。
後発白内障手術は、白内障手術と違い非常に負担が軽い手術です。治療時間は、約5分程度、物々しく手術台に横たわる必要もありません。術後は、普段通りの生活がすぐに送れます。

そのため、患者側からすると精神的に楽に受けられる手術です。
私が後発白内障の手術を受けた感想は、これって手術なの?というくらいの感覚で受けられました。手術も手術室で受けるわけでもなく一般診療と同じような部屋で行いましたので、手術ではなく検査されているような感じでした。
長くなったので今回はここまでです。
次回は、いよいよ、後発白内障の手術内容をお話していきます!
<次回へ続く!>