前回の記事の続きです。
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①【メガネ屋が語る】黄斑前膜+白内障手術 体験談(~手術前日まで)
②【メガネ屋が語る】黄斑前膜+白内障手術 体験談(白内障手術編)
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【入院2日目】左目 硝子体手術
右目の白内障手術後の見え方に感激してテンションが上がったままいよいよ本命の右目黄斑前膜の手術が始まります。
黄斑前膜の手術は、硝子体手術といいます。硝子体とは、眼の大部分を占めているゼリー状のものです。
黄斑前膜は、網膜の黄斑部(物を感じ取る部分)の表面に薄い膜がはり、視力低下を招きます。網膜は、眼の奥の方にあります。膜を取ろうとしても硝子体が邪魔になります。なので硝子体をすべて除去して膜を取り除きます。
そのままだと眼が潰れてしまいますので、硝子体の変わりにガスを注入して眼の形を保持させます。硝子体と網膜はくっついていますので硝子体を除去したら網膜も一緒に剥がれることもあります。これが、網膜剥離です。
私の場合は、強度近視のため網膜が薄く剥がれやすい状態でした。高確率で網膜剥離が起こるということでした。術後は網膜を固着させるため、うつ伏せにしてガスの圧力で網膜を圧着させます。
この事をすっかり忘れていた私は能天気に喜んでいました。
朝の診察が終わり
病室に戻るとしばらくして看護師の方から呼ばれました。病室の前には、車椅子が用意されています。
看護師「車椅子に乗ってください」
「これからは車椅子で移動します」
車椅子で移動中、途中で前日と同じように消毒します。
そして、同じように顔を固定されバシャバシャと眼の周りを消毒されます。
看護師「点滴をしますね、ちくっとしますよ。」
「あと、手術中は、大量出血に備えて輸血もおこないます。大事には滅多にはなりませんケドネ」
私(大量出血…)
青ざめた私でしたが、看護師の方は淡々と準備をします。
手術台の前まで車椅子で移動します。
手術台に仰向けになり、体にペタペタと色々と付けられます。
看護師「針を刺しますね。ちくっとしますよ!軽く手を握ってください。」
私(ドキドキ)
看護師「あっ、そんなに力まなくても大丈夫ですよ…」
私(恥ずかし…)
私が羞恥心をさらけ出したころ、まぶたが閉じないように固定されました。
先生「目に注射で麻酔をします」
看護師「ちょっと痛いのでびっくりしないで下さいね」
注射は、大体チクッとしますという表現が多いですが、看護師の方の表現が気になります。
球後麻酔は、痛いという噂をよく耳にします。実際に、お客さまからでも痛かったというお言葉を頂戴しておりました。
やっぱり痛いのか~と覚悟しました。
しかし、実際は、思ったよりも痛くなかったです。
白内障手術と変わらず目の前は真っ白です。
先生?「手術中に痛みを感じたら手を挙げて下さい」
先生?「では、これから手術を始めます」
先生(たぶん)のかけ声とともに手術がはじまります。
実はこの時点で眼が少し痛いような感じがしていたのです。
まつ毛が引っ張られているような感覚でした。
この痛みを手を挙げて言うべきか言わないべきか?
ものすごく悩みました。手術始まって何もしてないのに手を挙げたら先生たちびっくりするかもとか、なんか恥ずかしいなぁ~とか悩みました。
しかし、ものすごく痛くないのでしばらく様子を見ることにしました。
硝子体手術は白内障手術とそんなに変わらないなあ~と思っていたら突然、目の前が真っ黒になりました。
私(!!!)
突然のことに驚きを隠せません。
私(網膜剥がれたよね?)
私 (ナニモミエナイヨ?ダイジョウブ?)
私の心肺とは裏腹に手術室は、淡々と手術が進行しているようです。誰も慌てることなく粛々と進行しています。
私(先生もベテランだし、こんな事たくさんあるだろうから慌てるわけないか!)
私(プロに任せてれば大丈夫!)
……………
先生「レーザー!レーザー!どこ!」
いきなり、先生の大きな声が響き渡ります。
ガチャガチャと慌ただしくなりました。
先生「早く!」
(プロに任せてれば……ダイジョウブダヨネ?)
予想しなかった先生の言動に不安が募ります。
先生「まっすぐ前を向いていてください」
私(いや、真っ暗で何も見えないから前がどこだがわかんないんでけど…) (前もそうだけど、上も下も右も左もよくわからん!)
(自分は一体どこを向いているのだろうか?)
麻酔も効いていることもあり感覚がよくわかりません。
先生「手術終わりましたよ。」「無事、成功しました。」
私(本当に?終始真っ暗だったけど本当に見えるようになるの?)(大丈夫なの?)
と不安になりながら病室へ戻っていきました。
手術後
術後は右目の白内障手術と違いズキズキと痛みがありましたが、5~6時間で痛みは引いてきました。そして、ここからが本当の闘いの始まりです。
病室に戻ってから退院するまで食事とトイレ以外(お風呂は入れません)はうつ伏せ生活です。
耐えられるかどうか心配です。退院まで2日あります。ずっとうつ伏せで耐えられるのでしょうか?
トイレに行くときや食べ終わった食器をワゴンに戻す時も出来るだけ下を向いたまま歩かなければなりません。
なので、食べた夕ご飯の食器を片付けるために廊下のワゴンに下向きで歩いて行きました。完全に下向きでは人とぶつかるのでどうしても真下に向けることはできずちょっとだけ下に向いてゆっくり歩いて行きます。
その道中、おばちゃん おねぇさまに声を掛けられました。
「おばちゃんが片付けておくからお兄ちゃんは部屋で休んでおきな」と。
少し困惑しましたが正直しんどかったので、そのご厚意に甘えることにしました。その方も、手術を受けて大変なのになんて優しい方だと思いました。
すれ違う人も道を開けて譲ってくれる。なんて優しい方々なのだろうと心温まりました。それに比べ私は自分のことしか考えられていない。もっと、思いやりを持たなきゃと反省しながらうつ伏せで休みました。
しばらくすると、看護師の方がいらっしゃいました。
看護師「右目のガーゼを交換します」
私(これは、チャンスだ!手術の成果がわかるぞ!)
看護師「外しますね~」
ガーゼを外した世界は赤く染まっていました。
鮮やかな赤ではなくどす黒い赤色です。
私(……)
想像を超えてびっくりしました。ガーゼの方を見るとガーゼが血に染まっていました。
青ざめた私を見て看護師さんが
「皆このくらい出血しますよ~。しばらくは血の涙が出ます。定期的にガーゼを交換しますね。」
私(早くイッテヨネ。)
シーツも血で汚れていたので交換されました。
もしかして、食器を片付けてくれたおねえさまは血で染まったガーゼを見て重症患者と勘違いしたのかもなぁ~と思いました。
就寝
硝子体手術後の初めての夜です。
全然寝れません!痛いです。めちゃくちゃ痛いです。腰が!
だってすでに8時間以上うつ伏せなのです。もう、目が痛いとかゴロゴロするとかどうでもいいような感じです。
腰が悲鳴を上げています。何しても痛いので寝るのを諦めました。
イヤフォンをしてアマゾンのオーディブル(本の朗読アプリ)を聞いてオールナイトすることにしました。
だって、明日も病室でうつ伏せ状態てすから問題ありません。
でも、いつの間にか寝てましたけどね(笑)
ーーつづくーー

